12月3日に開催されたバターカップスのイベント「L.M.モンゴメリ生誕150周年記念祝賀会」が終わってからいまだにその余韻から抜け出せず、冷めない夢を見ているよう。記事をアップしようと書き始めるのだが、書いては消し、書いては消し。結局今日になってしまった。
三笠会館で行われたイベントは、最初は日本を代表するモンゴメリ研究家の赤松佳子先生の講演会、それからフランス料理を食べながらのパーティー、そのあとは場所を変えて2次会という流れだった。
スタッフとして関わった私がいうのもなんだけれど、何もかもが素晴らしかった。裏方として関わった人々は1人1人が責任をもって取り組んでいたし、参加したバターカップスの面々は1分1秒を心から楽しもうとしているのが見てとれた。さらに、それだけではない何かがこの日はあったように思う。バターカップスのメンバーが集まると時々、魔法にかかったかのような時が訪れる。この日は最強のそれを感じた。最初から最後まで信じられないぐらいスムーズにうまくいって、人々が心から楽しみ、笑いながら幸せそうに過ごしているのをこの目で見た。この満ち足りた幸福感はどこからやって来るのかしら。終わってからその日の出来事を噛み締めながらしみじみとそんなことを考えた。
赤松先生がモンゴメリへの愛を爆発させるようにして語った講演会に聴き入ったとき、主催のサチコさんが「モンゴメリのお誕生日をお祝いするおめでとう、そして、これまでモンゴメリから数え切れないほどの幸せを受けいただいてきたことと思います。感謝の気持ちを込めてありがとうで乾杯しましょう!」と挨拶をしたとき、ホスピタリティのある非の打ちどころのないお食事をいただいたとき、日本中から集まったKindred Spirits(同類)たちの笑顔に確かな友情を感じたとき…。その間中ずっと愛があふれる空間の中に私はいたのである。愛と感謝。言葉にすると使い古されたありふれたものかもしれないけれど、結局それがなによりも幸福を運んでくる。こんな気持ちになれるなんて。元を正して行きつくのはもちろんL.M.モンゴメリ。ただただ感謝しかない。それなのにこの気持ちはどんなに言葉を尽くしても伝えきれない。
サチコさんが「モンゴメリのお誕生日である11月30日はあちらこちらから呼ばれて大忙しだったでしょう。でも数日過ぎての祝賀会だからきっと今ここにきてくださっていると思います」とおっしゃった。魔法のような空間にいたらそれも信じられる。ほほえみながらそばに佇むモンゴメリの姿が見えるような気がした。
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