やっぱり年賀状は嬉しい贈り物

今年もたくさんの工夫を凝らしたすてきな年賀状を送っていただき、ありがとうございます。

今年は万博の年。マキシマムカードから満を持してという感じが伝わってきますね。年賀切手の絵入りハト印が押印されています。

こんなヘビなら苦手な人もいなくなるのではないかしらと思わずにっこりしてしまう可愛らしいマキシマムカード。


活版印刷の年賀状は手触り良し。旅先の岩手県から送ってくださいました。風景印に描かれているのは赤べこならぬ”金のべこっこ”。まさに「福」を感じます。

風景印が押印されていた年賀状。干支のヘビにちなんだものや、旅先から、もしくは地元の風景印などいろいろ。どれも嬉しく拝見しました。

こちらは恒例の宝塚局と向島局の小型印。宝塚局の小型印は今やこの時期の風物詩ですね。

24年前の年賀状に今年の切手を貼って送ってくださった方も。21世紀最初の年でもある2001年(平成13年)は巳年だったのですね!

こちらは手押しの年賀印。なかなか見ないものなので嬉しい。根室の友達が送ってくれました。

こちらは仙台の友人から。風景印に描かれているのは金蛇水神社の本殿。金運がアップしそうな名前の神社です。

風景印に描かれている紙風船に「健康幸福」とあります。送り主からのメッセージは「この一年が健康で幸福な日々となりますように」。風景印からもしっかりメッセージを受け取りました。

ところで、私が今年送った年賀状はこちらです。初めて消しゴムはんこに挑戦してみました。幸を願いながら彫るのは思いのほか楽しくて、これから毎年版画で年賀状を作ろうかと。今年は一色刷りだったけれど来年は2色刷りにも挑戦したいし、干支が一周するころにはそこそこ腕も上がっているといいなぁ。ある意味、年賀状もチャレンジですね。


さすがに今年は年賀状じまいもチラホラ。尊重しますが、やはりお正月からそのような一文を目にすると一抹のさみしさを覚えないわけにはいきません。私も昨年末は年賀状と今後どのように向き合っていくのか考えました。出した結論は「迷いなく書き続ける」です。お世話になった方々、友人たちには、旧年の感謝を伝え、新しい年を迎えたことを祝い、慶び、良い年になりますようにと心を込めてご挨拶する。伝え方の選択肢が増えても、実際に会う以外にその人の体温が感じられる手法はやはり手書き以外にないと思うのです。大変でも、忙しくても、年末にしっかりと心をこめて年賀状をしたためると新年の気持ちの有りようが違います。なので送り続けます。もちろん、年賀状を望まない方以外に限りますけれど。


どの年賀状もありがたく拝受していますが、ことさらに楽しみにしている1枚の年賀状があります。彼女は毎年自ら工夫を凝らした仮装をして写真を撮り、それを年賀状にします。毎回とにかくユーモアたっぷりで、初笑いは彼女の年賀状が常となるほど。今年はタカラジェンヌの男役になりきった化粧も衣装もバッチリの写真でした。個人情報の関係でお見せできないのが本当に残念。この年賀状を作ることを、アイデアの生みの苦しみも含めて、何より1番面白がっているのは彼女です。だから受け取る側にもその楽しさが伝わってくるのでしょう。プププと人を笑わせる年賀状、こんなすてきな贈り物が毎年元旦に必ず届くのです。彼女のように私も毎年受け取りたいと思われるような年賀状を書きたい。心に届く年賀状を作りたい。そんな想いがします。

「あなたの年賀状が楽しみすぎて、年賀状じまいなんてできません!」

彼女宛の年賀状に私が書いた心からの賛辞です。こんなふうに言わしめる彼女を尊敬し、私も倣いたいと思います。


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てがみまYukoのふみあかり

田丸有子。 手紙の書き方コンサルタント。 札幌出身、東京都在住。 情緒があるものやエレガントなものに惹かれる50代。 無類の手紙好き。L.M.モンゴメリの小説が愛読書。 すきな言葉は「雲心月性」。

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