細川庭園は椿の名所で、たくさんの椿がひっそりと見ごろを迎えている。その中でも一際目を引いたのが大輪の肥後椿である。雄蕊の黄色い部分が驚くほど大きく見応えがあり、離れたところから見るとより迫力が増す。
江戸から明治にかけて、熊本藩六代藩主・細川重賢は家臣たちに武士が嗜みとして園芸や盆栽を奨励し品種改良を重ねた。それらは肥後六花(肥後椿、肥後芍薬、肥後花菖蒲、肥後朝顔、肥後菊、肥後山茶花)と呼ばれ、大切に継承されてきたそうだ。肥後椿は熊本市の花になっているそうだが、この肥後細川庭園に門外不出の椿があるのも納得である。
青空を背景にして凛と咲く肥後椿。まさに今が満開のとき。
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