きのう、アヴォンリー ポストの仕事を終えたあと旭川へ移動して1泊した。素泊まりだったので朝ごはんを食べに、ホテルからほど近い『珈琲亭ちろる』へ。三浦綾子の小説『氷点』に登場する実在の喫茶店という触れ込みで有名らしい。
年季の入った建物は中も落ち着いた雰囲気だった。魅力的なアイヌの木彫りのドアノブを手前に引くと入り口に、歌にあるような年代物と思しき大きな古時計が壁にかけられている。色々なアート作品が壁に飾られていたが、一際存在感を放っていたのはアイヌのメノコを描いた木彫りの大きなレリーフだ。お店の真髄を物語っているかのようで印象的だった。
私が1人と告げると、経年劣化の佳い色と味わいが出ている木のテーブルと布貼りの低い椅子の広々した席に通された。
モーニングを注文した。トーストにバター、小さな瓶に入ったいちごジャム、そしてゆでたまご。朝なのでコーヒーは深煎りが良い。
実はここ、羽田から旭川への飛行機の中で隣に座った人と話をしたら旭川のご出身というので「落ち着くいい感じの喫茶店ありませんか? 」と聞いて教えてもらったお店なのだ。パンケーキが名物らしいが、この後ラーメンを食べに行きたかったので断念。また次回のお楽しみとする。
旭川からバスで空港へ行き『梅光軒』で念願のラーメンを食す。ここも飛行機の中で知り合った人のおすすめだ。本当は別のお店がその方の一押しで、ここは2番目に勧められたところである。1番オーソドックスな旭川醤油ラーメンを注文。ラーメン自体食べるのが久しぶりだったのでとても美味しくて大満足である。『梅光軒』は私の生まれ年が創業年とのことで、そこにも親しみを感じた。
そんなわけで東京に帰ってきた。連休のせいか飛行機の中はまるで保育園のようだったし、どこもかしこも親子連れで賑わう中をかき分けるようにして最寄りの駅に辿り着いたときには心底ホッとした。可哀想なベランダの植物ちゃんたちのところへ飛んでいき水やりをして「ふぅ、これで一安心」と思った途端にドッと疲れを感じた。すでに北海道の空気が恋しい。
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