国宝 迎賓館赤坂離宮の見学とインド式アフタヌーン・ティー

今年のアロマテラピーの師匠のお誕生会は、迎賓館の見学とインド式アフタヌーン・ティーを味わうプランで、以前より迎賓館を見学してみたいと思っていた私は念願叶ったりで、この日を楽しみにしていたのだった。

幹事さんが本館・別館・庭園の見学コースを予約してくださっており、まずは別館から始まった。正式名称は「迎賓館 和風別館 游心亭」という。昭和49年(1974年)に谷口吉郎の設計によって新設されたとのこと。ここはガイドさんがついて詳しく解説してくださった。

建物の中は、随所に匠の技が光る造りとなっており、すべてが贅沢の極み。世界中の賓客をもてなしてきた一流の心意気を感じた。

清らかな若葉の色に心が洗われるような中庭。チャールズ皇太子やダイアナ妃をはじめ多くの賓客が右手の建物から池の錦鯉たちに餌を与えたそうだ。

池には普通のニシキゴイのほかにヒレナガニシキゴイという白くて長い尾ひれをひらひらさせて泳ぐ鯉がいる。上皇陛下のご提案により品種改良された鯉とのこと。濃い黄色で光が当たると金色に輝く様子はなんとも神々しく、金運がアップするような気さえするのだった。

別館を見学したあとはいよいよ本館へ。こちらは音声ガイドが流れているほか、ボランティアのガイドさんに質問して聞くこともできる。正面入り口の扉をはじめ、煌びやかな宮殿の様子はテレビなどで見たことはあるものの、やはり実物は見応えがあった。写真撮影が禁止されていたので、じっくりとこの目で見て脳裏に焼き付けた。

曇っていたが、暑くもなく寒くもなく、見学するには良い日和だった。全部で約1時間半。万歩計はすでに6000歩近くなっていて、体も心地よい疲れを感じているしお腹もいい具合に空いてきた。

四ツ谷駅からほど近いインド料理屋「ムンバイ」へ移動してアフタヌーン・ティーをいただく。インド式のアフタヌーンティーは初めての体験だ。

たくさん種類のある甘いお菓子は選べるようになっていた。しかし運ばれてきたものを見ても、どれが甘くてどれがしょっぱいのかわからない。全体的にスパイシーで、口に入れたら想像していた味と全然違っていてびっくり! を何度も味わった。だんだんそれが面白くなってきて、みんなであーだこーだ言いながら冒険している感じも楽しい。

甘くないチャイはとてもおいしく、おかわり自由なのも嬉しい。

チャイ以外の飲み物をひとつ選べるようになっていて、私はミントメレンゲティーを選んだのだが、これがとても良かった。チャイも大好きだが、口の中をスッキリさせるにはミントティーが一番である。

そうそう、師匠のハッピーバースディのサプライズがお店からあって、ハートと蝋燭が一本立てられた小さなケーキが歌とともに運ばれてきた。最後にみんなからお花とプレゼントを渡してお開きとなった。

東京にいながらにして、和風、アジア風、ヨーロッパ風と異国情緒を味わう愉快極まりない一日となった。


#迎賓館赤坂離宮 #国宝 #アフタヌーンティー #アロマテラピー

てがみまYukoのふみあかり

田丸有子。 手紙の書き方コンサルタント。 札幌出身、東京都在住。 情緒があるものやエレガントなものに惹かれる50代。 無類の手紙好き。L.M.モンゴメリの小説が愛読書。 すきな言葉は「雲心月性」。

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