事前準備が入念にできないのは最近の私の性。そのせいで荷物が多い。コロコロにリュック背負ってさらにもう一つの旅行バッグを抱えての出発となった。やれやれ重い。しかも7時発のフライトなので朝が早く、寝坊が怖くて夕べはあまり眠れていない。朝4時台の電車にもたくさんの人が乗っているのがいかにも東京らしい。
新千歳空港の気温は14℃。東京より季節は1ヶ月ぐらい前を想定した服装でちょうど良いぐらいだった。そこからJRでさっぽろへ。さらにバスに乗って芦別へ行くのだが、バス停の場所がわからなくて右往左往している間に、予定していたバスが行ってしまった。仕方がないので次のバスまで待つ。大荷物を抱えての移動は疲れるので、近くのカフェに入って仕事する。したいことや考えたいことは山ほどあるので、こういう時間ができたのはむしろありがたかった。
ニセアカシアの白い花がはらはらと舞う札幌をあとにして芦別へ。北海道の景色は私にとっていつも懐かしく見飽きることがない。2時間ほど揺られて芦別中学校前で下車。そこから少し歩いたところにある星の降る里百年記念館へ。こちらで開催中の加賀谷重雄氏の写真の作品展を鑑賞するためだ。加賀谷氏は1990年に開園して以来ずっとカナディアンワールドの写真を撮りづつけており、昨年『赤毛のアン』の著者L.M.モンゴメリの生誕150周年を迎えたのを機に写真家としての集大成『思い出のAnne of Green Gables』を出版した。作品展は写真集に収められた写真の中から40点ほどが鑑賞できる。圧倒的な自然の美しさにカナディアンワールドが本来持っている底力を感じて、しばし感慨に耽ってしまう。見る目があれば、あの場所でこんな素晴らしい光景を見ることができるのかと感動した私は芳名帳に想いを言葉にして綴ったのだった。
記念館を出ると外は土砂降り。この状態でカナディアンワールドへ行くことを考えると気が挫けてしまい、少し早いが本日宿泊する芦別温泉スターライトホテルへタクシーで移動。ホテルのレストランで夕食をとり、温泉に浸かる。星の降る里と謳われるほどの星空が有名な芦別だが、あいにくの曇り空で見られず。だがここの露天風呂は最高だ。お風呂に入ると1日の疲れが心地よく感じられてぐっすり眠った。
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