6月のカナディアンワールド

朝早くタクシーでカナディアンワールドへ。前回は頑張って歩いたが、今回は大荷物だしお天気も悪いので断念した。約1ヶ月ぶりである。まだ2回目だというのにもう「帰ってきた〜!」という気持ちになった。

草木が茂り、園全体が青々としている。

あぁ、今は新緑の季節なのねと嬉しくなる。1年に春を2度味わえるしあわせを噛み締める。

荷物を置いて、とにもかくにもまずはグリンゲイブルズへ行ってご挨拶。朝日を浴びて神々しい。なんだかお参りするみたいな気分である。

それから園内をぶらぶら一周した。

ライラック発見。札幌のライラックはすでに終わりかけていたが、ここはまだ美しい。

満開のエゾノコリンゴ。

ルーピンやマーガレットが花盛り! 私は大喜びだが、これも北海道の人たちには珍しくもなんともない光景らしい。

アヴォンリー ポストは、スタッフが植えたマリーゴールドの橙色や菜の花の黄色が彩るエントランスになっていた。やっぱり色があるとにぎやかな感じでいいなぁ。

さて、散歩を楽しんだあとは仕事である。まずは掃除から。床に散らばっている虫ちゃんたちを掃き出して、隅々まで拭き掃除をする。雨が降ってきたこともあり、外へ行きたい欲求が抑えられたので黙々と掃除に集中できてよかった。

明日と明後日にレター教室を開くため、その準備もしっかりと…と言いたいところだが、忘れ物がいくつか。まずは老眼鏡。正直辛いがないものはないのだから仕方がない。それとアイロン式の「押し花はがき」を忘れた。でも他で代用できるので良しとする。あぁ、こわい。だが、スタッフにお願いしてあったカナディアンワールド内に咲く野の花の押し花が、思ったよりずっと良く仕上がっていたので私のテンションは回復した。ワークショップのために少々模様替えをする。机と椅子は丁寧に拭いて、道具を置いていく。明日は何人受講してくれるだろうか。もし誰もこなかったらどうしようか。大いにあり得るが、そうなった場合にやりたいことも考えてあるので、まぁなんとかなるだろう。ここはお天気が来場者数を確実に左右する。明日は曇りのち雨。微妙な天気予報である。

さて、今夜と明日はホテルには泊まらず、輝く湖水の前にある施設にお願いして素泊まりさせてもらうことになっていた。この広い敷地にたった1人と思うと心細い気もするが、暗くならないうちに寝袋持参で移動した。夕食はパンとインスタントスープで済ませる。アヴォンリー ポストではテザリング機能を使えばインターネットも見られるが、ここは全く電波が通じないので完全なるデジタル・デトックス状態だ。本を読んだり、明日のワークショップで話す練習をしたり、1人時間を大いに楽しんだ。

夜が更けて外は真っ暗闇でシーンと静まり返るのを想像していたが、全く違った。まず月や星が明るくて、本当の真っ暗闇にはならない。結構明るいのだ。それに、虫や蛙やなんだかわからない動物たちの大合唱がとにかくうるさい。おかげで寂しいという感情にはならずに済んだ。真夜中に一度目が覚めたとき、窓から教会の白い建物が月明かりに照らされているのが見えた。なんと美しかったことだろうか。そのあとはぐっすりと朝まで眠りについたのだった。


#avonleapostアンとダイアナの手紙屋さん #カナディアンワールド #芦別市

てがみまYukoのふみあかり

田丸有子。 手紙の書き方コンサルタント。 札幌出身、東京都在住。 情緒があるものやエレガントなものに惹かれる50代。 無類の手紙好き。L.M.モンゴメリの小説が愛読書。 すきな言葉は「雲心月性」。

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