アヴォンリー ポストでお店番

小糠雨の降る土曜日。アヴォンリー ポスト開店。今日と明日は私が1人でお店番だ。雨にも関わらず、お客様は訪れてくださって本当にありがたいことである。

お昼は隣のリンドのおばさんの家で美味しいキッシュとコーヒーをいただく。お客さんがオーナーの奥さんと話しているのが聞こえてきた。どうやらかなり熱心な『赤毛のアン』ファンとお見受けしたので帰り際に「隣で営業しているのでぜひいらしてください」と声をかける。しばらくして、アヴォンリー ポストを訪ねてくださったのだが、アンやモンゴメリの話は尽きることがなく、私も大いに楽しんだのだった。

午後になると、ある男性が訪ねてきた。見覚えのあるその方は、先日作品展を観にいった加賀谷重雄氏だった。アヴォンリー ポストでも加賀谷さんの写真集を販売しているので、在庫の確認と売り場を見にきてくださったのだった。私が芳名帳に書いたことも読んでくださったようで、お目にかかれて嬉しかった。昔のカナディアンワールドをご存知のお客様がいらして、加賀谷さんの写真集をパラパラと眺め「懐かしい」と呟いていらっしゃったのが印象的だった。

アヴォンリー ポストで接客をしていると、赤毛のアン好きはもちろんだが、カナディアンワールド自体への想いが強い方も多いと気づく。なんとか保たれている今の状況を喜んでくださり「ここが本当に好きなんです」とおっしゃる。尽力されてきた振興会のみなさんに直接聞いていただきたい嬉しいことこの上ない言葉だ。

営業時間は10時〜17時まで。お店を閉めるころには雨も上がっていた。後片付けをしていると、リンド夫人の家の子どもたちとアンの家の建設に携わったというおじさんがやってきてバーベキューに誘ってくれた。「ここは最高だねぇ」と言い合いながらお肉やアスパラを頬張るのはなんて楽しいのだろう。カナディアンワールドには助け合い精神に溢れたすてきな人たちが集まっている。


#avonleapostアンとダイアナの手紙屋さん #カナディアンワールド #芦別市


てがみまYukoのふみあかり

田丸有子。 手紙の書き方コンサルタント。 札幌出身、東京都在住。 情緒があるものやエレガントなものに惹かれる50代。 無類の手紙好き。L.M.モンゴメリの小説が愛読書。 すきな言葉は「雲心月性」。

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