風景印歴史散歩「霞ヶ関〜丸の内」

今月の風景印歴史散歩は東京メトロの虎ノ門駅に集合し、霞ヶ関から丸の内までを歩きました。

訪れた場所は、虎ノ門駅・江戸城外堀跡地下展示室、霞ヶ関ビルディング、溜池櫓台跡、領土・主権展示館、虎ノ門遺跡碑、郵政省跡、帝国議事堂跡、日比谷公会堂・市政会館、鹿鳴館跡、帝国ホテル、日比谷ゴジラスクエア、南町奉行所跡、東京交通会館、第一生命館、帝国劇場、楠木正成像、明治生命館、丸の内ストリートギャラリーです。

地下鉄の駅中にこんな景色が見られるところがあるとは知りませんでした。左の石垣は江戸城外堀跡だそうで右に聳えているのが霞が関ビルです。霞ヶ関ビルがオープンしたのは私が生まれる前年の1968年(昭和43年)。昭和を象徴する日本最初の超高層ビルでした。

初めて訪れた「領土・主権展示館」は、竹島、尖閣諸島、北方領土の主権問題について説明資料等を展示するために開設された建物でした。中にはミニシアターがあり、この3カ所について体験型の短い映像が観られて面白かったです。センシティブに取り上げられることの多い領土問題ですが、エンタメ的要素も取り入れてもっと良く知ってほしいという意図が感じられました。無粋なことですが、お金かけてるなぁという印象も持ちました。

虎ノ門の名前の由来は諸説あるそうですが、後々まで江戸が栄えるようにと都市計画に取り入れられた陰陽学の「四神相応」の西を守護する白虎から来ている説が有力とのことでその像がありました。この写真、メトロのマークが虎の頭に王冠のように乗っていてお気に入りです。

帝国ホテルや帝国劇場を訪れたとき(中には入らず外から眺めただけ)、古沢先生が作ってくださった資料に大倉喜八郎の名前を見つけて、私はひそかに社会人になって最初に勤めた会社(大倉商事)を思い出していました。

皇居前広場には、青空をバックに写真を撮らずにいられないほど惚れ惚れする楠木正成像がありました。隠岐の島から戻った後醍醐天皇を、兵庫の道筋で出迎えたときの勇姿だそうです。上野公園の西郷隆盛像、靖国神社の大村益次郎像とともに「東京の三大銅像」のひとつと数えられているのだとか。他の2つも見たことはありますが、楠木正成のかっこよさには敵いませんね。

日比谷〜有楽町〜丸の内のあたりは日頃からよく行くところですが、風景印散歩で行くとちょっと視点が変わって面白かったです。ただ、この日は猛暑ではなくとも気温も湿度も高く、後半はちょっとバテてしまいました。明治生命館などは改めてゆっくり建物の中を見学したいと思います。


#風景印歴史散歩 #風景印 #東京 #郵趣

てがみまYukoのふみあかり

田丸有子。 手紙の書き方コンサルタント。 札幌出身、東京都在住。 情緒があるものやエレガントなものに惹かれる50代。 無類の手紙好き。L.M.モンゴメリの小説が愛読書。 すきな言葉は「雲心月性」。

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