あんみつ倶楽部『おかめ』

今日はぽすくまの新切手の発行日だったので京橋郵便局へ行き、帰りに有楽町・交通会館の甘味処『おかめ』で一休み。1人あんみつクラブを開催した。

『おかめ』に初めて入ったのは銀座にある会社の新入社員だったとき。「ここのソフト白玉ぜんざいが美味しいのよ」と同期が連れてきてくれたのだ。狭いながらも落ち着く民藝調の店内で藁編みの椅子に座ってソフト白玉ぜんざいを食べたことを昨日のことのように覚えている。それ以来たびたび訪問していたが、ここ数年、いや数十年はとんとご無沙汰してしまった。変わらぬ佇まいの店がまえに懐かしさが込み上げた。

「あんみつ」「白玉あんみつ」「柚子あんみつ」「ソフトあんみつ」「クリームあんみつ」「杏あんみつ」など数ある中から名物「蔵王あんみつ」を注文した。


驚いたのは、そのお値段(一杯980円)。以前はワンコインぐらいじゃなかっただろうか。先日食べた天下の三越はちょっと高めの値段設定なのかと勝手に思っていたが、そんなことはないのかもしれないと知って愕然とする。今はあんみつに1000円払うご時世なのだ。


さて「蔵王あんみつ」。名物と言われる所以は食べ応えのある大正金時豆が入ってソフトクリームがたっぷりかかっているところであろう。黒蜜をかけるとソフトクリームにシュプールのような跡ができて楽しい。名前の由来はソフトクリームの姿が蔵王連峰の樹氷を思わせるからだそう。シュプールもそうだが、さっきから脳裏に浮かんでいる雪景色を楽しみながら味わう。量はたっぷりで大満足。食べ終わってふと入り口を見ると長い行列ができていた。何年経っても保ち続けられている変わらぬ味はすぐにまた食べたくなりそう。そんな人たちがついまた立ち寄ってしまうのはさもありなん。


#あんみつ #あんみつ倶楽部 #甘味おかめ

てがみまYukoのふみあかり

田丸有子。 札幌出身、東京都在住。 情緒があるものやエレガントなものに惹かれる50代。 無類の手紙好き。L.M.モンゴメリの小説が愛読書。 すきな言葉は「雲心月性」。

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